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【Googleストリートビュー導入インタビュー】國學院大學

創立130年以上の歴史を誇る國學院大學

ーこの度は取材を受けてくださり、誠にありがとうございます。まずは國學院大學様についてご紹介ください。
 

 
國學院大學総合企画部広報課 萩慎太郎様
 
國學院大學の母体は、明治15年(1882年)に国史(日本の歴史)・国文(日本の文化)・国法(日本の法律)を研究教育する研究機関として設立された「皇典講究所」です。初代総長は有栖川宮幟仁親王で、大正9年(1920年)の「大学令」にて、慶應義塾大学・早稲田大学などの7大学と共に日本初の大学となりました。私たちの大学は、日本の風土や歴史、文化など、学校の名前にもあるように「國學」を学ぶことを建学の理念としています。
 
現在盛んにグローバル化が叫ばれていますが、私たちが考える真の「グローバル化」とは、単に英語が話せるということではなく、まずは自国の文化・歴史についてよく知ることだと考えています。「自国の文化を語れる」ということは実はグローバルな人材に求められるスキルでもあります。例えば、海外で催されるようなちょっとしたパーティーや会食などで、日本の歴史や文化を英語で披露できたら「教養のある人」としてリスペクトする海外の方もいるかもしれません。
 
また、自国の文化をちゃんと学んだ人は、「世界の中の日本」を俯瞰してみることも出来るようになります。今起きていることの文化的な背景などを語れるビジネスマンはどれほどいるでしょうか。國學院は、そういった教育を135年に渡り提供しております。
 

単なる「受験者数増」だけではない、Googleストリートビュー導入の目的


 
ーGoogleストリートビュー導入のきっかけは?
実は、御社でインターンをしている本学の学生からの提案がきっかけです。以前にも他社から同じような提案を何度か受けていたんです。しかしどこも導入メリットとして「受験者数の増加」挙げてくるわけですが、長らく大学広報を担当している立場からすると「それが本当に受験生増加につながるのか?」と疑問に思い導入には至りませんでした。今回は以前から良く知っている本学の学生からの提案で、しかも何回も企画書を作り直し、それこそ「しぶとく!?」何度も再提案をされるるうちに、「志願者増加」ではなく「受験生や入学予定者へのサービス向上」といった違う目的が見えてきたんです。
 
例えば、地方から受験で出てくる生徒さんは受験日に初めてキャンパスを訪れるケースも少なくありません。さぞかし不安なことだろうと思います。しかし、予めキャンパスの中が覗けたらどうでしょうか。受験日当日は少し不安も解消されるのではないでしょうか。また、それ以外にも本学では社会人に向けた様々な講座等も開催しているので、受験生以外にも活用のシーンは広がるのではと思います。このように目的がしっかりと見えたことが導入の決め手となりました。
 

 

Googleストリートビュー撮影時のこだわり

ー実際に導入までかかった期間はどれくらいでしたか?
インターンシップで今回の提案を行った本学学生が持ってくる企画書を何度も添削したこともあり、最初に提案をもらってから2、3ヶ月くらいかかったと思います。
 
ー導入に際し、何か障害となるようなことはありましたか?
学内的な障害は特にありませんでした。また、本学ではホームページのリニューアルも検討していた時期と重なったため、タイミングも非常に良かったと思います。
 
ー撮影の際にこだわった点は?
大学施設は当然のことながら教室ばかりで、代わり映えのない風景ばかりです。なので、せっかく撮影していただいても、教室ばかりでは意味がありません。そこで本学では、生協や学食など、教室以外を撮影場所を意識的に多くしました。また新しく建てたばかりの5号館は撮影場所として絶対に欠かせませんでした。校舎はどうしても上下の移動が出てきますが、サンプルを見ていたら階段撮影のパターンでは、途中で自分がどこを見ているのかが分からずストリートビュー上で迷子になることが何回かありました。
 
そこで今回は階段ではなくエレベーター撮影にするなど、事前に見たGoogleストリートビューから参考にすることもありました。
 

 
ーもう一度撮影するとしたらどんな撮影をしたいですか?
本学は渋谷だけではなく横浜のたまプラーザにもキャンパスがあるのですが、そちらの校舎は傾斜地に建てられているため構造が複雑なんです。例えば教室棟の2階と図書館棟の4階が実は同じフロアーとしてつながっていたり、新入生はよく迷子になります。こういった分かりづらい校舎こそ、Googleストリートビューがあると良いなと思います。
 

Googleストリートビューでしか伝えられない「空気感」

ーそれでは最後に、導入を検討している企業様へのアドバイスをお願いいたします
私たちのような教育機関は明確な商品がございません。どのような教員が教えているのか、学生の雰囲気はどのようなものなのか、実態の見えないいわば「その場所の空気感」みたいな未慮をPRしなければなりません。そういう意味ではホテル業界などとも似ていると思っています。その場の雰囲気の良さを伝えるには、平面の写真よりも、360度で見れるGoogleストリートビューの方がずっと適しているのではないでしょうか。
 
↓↓画像の上でクリック&ドラッグすると、360°の景色が楽しめます↓↓

國學院大學様のGoogleストリートビュー
 

編集後記

現在創立から135年を迎える國學院大學の渋谷キャンパスは、創立120周年を契機に、約10年の歳月をかけてローリング方式で一棟ずつ建て直しを始め、今現在はほとんどが新しい校舎に生まれ変わっています。単に「新しい」と言うだけではなく、おしゃれな建物の数々に「これが大学か!」と驚かされました。その魅力、Googleストリートビューで存分に伝えられていると思います!萩様、ご協力いただきましてありがとうございました。
 

弊社インターン 大木優介と

編集部 :