
【ITベンチャーおしゃれオフィス20選】株式会社セプテーニ・ホールディングス
特別企画「ITベンチャーおしゃれオフィス20選」第2回となる今回は、株式会社セプテーニ・ホールディングスにお邪魔してきました。創業は1990年。2000年にインターネット広告事業を開始し、2001年にはJASDAQに上場。
以降は国内トップクラスの実績を誇るインターネット広告事業を中心に、マンガやゲーム関連の事業を展開しています。将来に向けた新規事業の開発にも積極的に取り組んでおり、時代の変化に先駆けて新しいビジネスに挑戦することで成長を続ける注目企業です。
また、同社は働きがいのある環境づくりにも注力しており、「働きがいのある会社(日本版)」ランキング※に4年連続でランクイン。しかも30位→12位→8位→4位と順調に順位を上げてきています。今回はセプテーニ・ホールディングス人事総務部で総務課 課長を務める柴田圭一氏にお話をお伺いする機会を頂きました。社員間のコミュニケーションを活性化させるオフィスに対する考えや、「働きがい」を高める秘訣など、興味深いお話を聞く事ができました。記事末尾では、社員同士のコミュニケーションやリフレッシュを目的としたオープンスペース「牧場」の様子を捉えたインドアビューをご紹介します。
(※Great Place to Work(R) Institute Japanが実施)
株式会社セプテーニ・ホールディングス 人事総務部 総務課 課長 柴田圭一氏
「牧場」を通してコミュニケーションを気軽にとれるオフィスへ
――「働きがいのある環境づくり」に注力しているとのことですが、オフィスにはどのような工夫をされていますか。
柴田圭一氏(以下:柴田):2011年の12月に現在のオフィスに移動してきたのですが、コミュニケーションを気軽に取りやすいオフィスになっていると思います。
移転前は、8階建てビルの6フロアをオフィスとして使用していました。そのため、社員がフロアごとの中小グループに細かく分かれてしまっていました。同一フロアにいるメンバー同士の距離感はとても近かったのですが、異なるフロアにいる社員の間では、なかなかコミュニケーションを取る機会がありませんでした。
移転後の現在のオフィスでは、27階、28階、30階の3フロアに社員を集約しています。移転前よりも従業員数は増えていますが、社員同士がコミュニケーションを取る機会は格段に増えていると思います。
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ワークスペースには、役職問わず300名以上の社員を集めた。その結果、コミュニケーションが活性化したという。
広いフロアに300名以上の社員を集めることになって配慮したのは、いかにコミュニケーションを円滑に取れる環境にするか、という点でした。コミュニケーションを遮断する要因になるような仕切りをなるべく作らない、フロアの中に多くのミーティングスペースを設ける、役員の席も仕切りのない同じスペースに設置する等、お互いの様子がよくわかるように、また気軽に声をかけられるように工夫しています。また、社内コミュニケーションの活性化を意識するなかで、「牧場」と呼んでいるオープンスペースにもこだわりました。
――「牧場」について詳しく教えてください。
柴田:27階に、カフェと併設した「牧場」というオープンスペースがあります。名前の通り「牧場」をイメージし、床には芝生をイメージしたカーペットを敷き、イスとテーブルを設置して海外のデザイナーがデザインした牛のモニュメントを置いています。社員は「牧場」をミーティングや休憩、食事のスペースとして利用しています。場所を変えて集中して作業したい時に、作業スペースとして利用する社員も少なくありません。ふと気分転換をしたくなった時は「牧場」に行けば必ず誰かに会える。そんなスペースです。
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社内コミュニケーションを活性化させる上で重要な役割を果たしている「牧場」。ミーティングや食事だけでなく、説明会などのイベント会場としても利用しているという。
移転にあたっては、社員による移転プロジェクトチームが発足し、1年以上かけて社員からのリクエストを募り、様々な声をオフィスづくりに反映させました。例えば、会議室の名前はすべて山の名前になっているのですが、それも社員からのアイディアです。「牧場」のカフェ運営をお任せする会社さんを選定する際には、プロジェクトチームによる試食会と投票が大きな決め手になったと聞いています。
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会議室の名前はすべて山の名前を使っている。この会議室は「K2」。ほかにも「Everest」「FUJI」などの会議室があるという。
このように、積極的に社員の意見を取り入れることで、より当事者として働きやすいオフィス、環境を整えていきたいと思っています。また「牧場」では、定期的に社内イベントを開催しており、社内の交流、コミュニケーションの活性化につながるスペースとして活用しています。
――「牧場」で開催しているイベントについて教えてください。
柴田:「社内Caféイベント」を定期的に開催しています。9月30日の「社内Caféイベント」は、ハロウィンをテーマに開催し、カボチャをふんだんに使ったランチが無料で振る舞われました。仮装した運営スタッフのおもてなしと美味しいランチは、社員から大変好評でした。
会社の規模が大きくなればなるほど、このように社員同士がコミュニケーションを取る機会を作ることが大切になると思っています。イベントを定期的に開催することでコミュニケーションの活性化や、連帯感の強化を図っていきたいと思います。その結果として、社員が働きがいを強く感じてくれるようになればと考えています。
社員のご家族のみなさんを招待するイベントも開催しています。1年に1度「牧場」をメイン会場として開催する「ファミリー感謝デー」というイベントです。日頃社員をサポートしてくださっているご家族のみなさんをオフィスに招待し、日頃の感謝の意を伝えるとともに、どのような環境で、どのような人たちと仕事をしているかを見てもらうイベントです。このイベントに参加していただくことで、会社に対する理解を深めていただければと考えています。
今年の8月に開催した「ファミリー感謝デー」では、社員のご家族70名以上に参加いただきました。ご家族のみなさんには、オフィス見学ツアーや社内Caféでのランチ交流会を通じて社員たちと触れ合っていただき、セプテーニグループの雰囲気を体感いただきました。会社を通して、社員、そしてその家族のみなさんが幸せになれる。そんな会社づくりを目指していきたいと思います。
今後は自社IPの開発を目指す
――今後の事業ビジョンについてお聞かせください。インターネット広告事業に加えて新たな事業を展開される予定などはありますか?
柴田:現在の当社グループの主な事業であるインターネット広告事業に加えて、子会社のコミックスマートが展開しているマンガコンテンツ事業に注力しています。コミックスマートが提供する「GANMA!」は、無料でオリジナル新作マンガを読めるサービスです。新人の漫画家さんと契約し、新作のマンガを書いてもらっているので、「GANMA!」で提供する作品はすべてオリジナルです。掲載作品数は現在50作品を超え、王道バトル、心ときめきラブストーリーから、ホッと一息4コママンガ、オトナも納得の人間ドラマまで、さまざまなジャンルのマンガを掲載しております。書籍化された作品や、アニメ化された作品もありますよ。
――インターネット広告とマンガには関係があるようにも思えますが、ないようにも感じます。なぜマンガなのでしょうか。
柴田:マンガは、インターネットと非常に相性の良いコンテンツなんです。「GANMA!」アプリは現時点でダウンロード数が200万を超え、多くのユーザーにご利用いただいています。当社グループでは以前から、モバイルゲーム等のメディアコンテンツ事業を展開しており、マンガコンテンツ事業は、その中の「コア新規事業」と位置付けています。マンガを中心とした自社IP(知的財産)の企画、開発を目指し、マンガ家さんの育成・輩出および配信サービスに取り組んでいます。
今後もインターネット広告事業や「GANMA!」等のメディアコンテンツ事業、そしてこれから生まれる新規事業を通じて、世界を元気にするような企業を目指していきたいと思っています。そのためにも、ひとりひとりの働きがいが高まる環境整備はとても重要です。新たな施策へのチャレンジ等、積極的にオフィスづくりの取組を続けていきたいですね。
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