株式会社ネクスメディアは最新のテクノロジーを用いた販売促進支援・ものづくり支援・地域コミュニティ支援を行っている企業です。VRを初めとした最新技術で地域社会の活性化を実践し、人々の生活を豊かにすることを目的に挑戦を続けています。今回は同社が取り組んでいる事業内容や今後の展望について、ネクスメディア池谷様と川田様にお話を伺いました。
ーーまず御社の事業内容についてお聞かせください
元々ガオカンパニー(以下GAO)は2004年にスタートした3DCG制作会社で、CMやプロモーション用のリアルな3DCG、ゲームやパチンコ液晶に使用されるようなキャラクターアニメーションなど様々な映像を作っていました。それが2015年にM&Aにより株式会社ニシカワのグループに加わり、更に2014年に事業部から独立した各種ソリューション及び地域プロモーションを担うネクスメディアとGAOのCG技術を様々なマーケティング活動に活かそうと協業し、今のスタイルになりました。
ーー元々ものづくりをしていた方々を中心に、マーケティング部門が独立したようなスタイルなのですね。大きな転換かと思いますが何かきっかけがあったのでしょうか?
業界の動向としまして、パチンコ業界が縮小する一方、スマートフォンゲームやAR、VRが急速に拡大する大きな転機を迎えています。私たち自身エンタメにずっと触れてきていた事と、高い技術力を持っている自負もありましたから、様々なマーケティングにCG技術が活用できるのでは?と考えたことをきっかけに、映像業界にとらわれない方向へのシフトを進めています。
ーー御社は3Dホログラムなども制作されていますが、これも新しいプロモーションの一つとして取り入れたのでしょうか?
昨今の3DCGは品質だけではなく、新しい表現や付加価値が求められる時代となっています。それがホログラムであり、VRであると考えています。弊社は、まずは製品そのものを3Dデータ化することによってプロモーションの中心とする「製品(商品)ファースト」の形で制作を行っています。これにより、お客様のご要望に応じた多彩な表現をスムーズにご提供できると考えています。その多彩な表現の一つが3Dホログラムだったわけです。
ーー御社がVRに進んだきっかけを教えてください
少し前になるのですが、「動かない車の中で、外を実際に走っているような動く映像を流せないか」と依頼されたのが最初のきっかけでした。ここからVRや、撮影を合成する技術を学び始めます。ハコスコで映像を見るようにして、中身のコンテンツは360度カメラのTHETAで撮影をしました。その後、私たちが得意とするCGでも360度映像を作ったらとても評判が良かったんです。それが今から2年ほど前で、この経験から「VRに進んでいけるんじゃないか」と思いました。
ーーきっかけは、ハコスコで流す映像だったんですね。
そうなんです。「VRをやってみたいけど、何からやったら良いのか、どうしたら良いんだろう」と手探りで学んできましたが、VR以外の提案もいただいていたので結局VRもARもWebも、という状態で今に至っています。今現在VRを手がけている企業さんはたくさんありますが、それぞれに強みがあると思います。3DCGに対応できることは弊社の強みだと思っているので、その強みを活かしたVR制作を行っていきたいですね。
ーー今後の課題やビジョンを教えてください。
VRの一番の課題は、「HMD(ヘッドマウントディスプレイ)が無いと見れない、体験できない」というところだと思います。これによりどうしてもユーザーは限られてしまうからです。年齢問わずもっと気軽に体験することができれば爆発的に広がると思っていて、今回出展した3Dホログラムディスプレイはその第一歩です。これからも3DCGの可能性を追求していきたいと思っています。
ーー今後、どのような方々とコラボレーションをしていきたいですか?
「絶対にVR!」とか、「こんなことをやりたい」と100%決まっている方々はもちろん、それ以外でもなんとなくイメージがふんわりしている人たちに色々と提案をしていきたいですね。提案の結果VRになるかもしれないし3Dになるかもしれないし、何がベストの形になるのかはやってみないと分からないところもあります。そんな状況も共有しつつ「一緒に楽しいことをやろう!」というエモーショナルな方々とご一緒できたら、と思っています。
ー池谷様、川田様、貴重なお話を誠にありがとうございましたー
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