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統計から見る「VRの市場規模」
この記事では、調査会社や企業の発表しているVRの市場規模についてまとめており、世界全体でのVR市場の規模について掲載しています。
2020年のVR業界の市場規模・ハードとソフトの割合:SuperData
■ レポート:2020年のVR業界の市場規模・ハードとソフトの割合
■ 発表時期:2016年4月
2016年VR業界全体での売上は29億ドル(約3190億円)と予測。2020年には10倍以上の403億(約4兆3400億円)ドルに伸びると予測
2016年にVR業界全体での売上は29億ドル(約3190億円)という予測を立てており、2020年には10倍以上の403億ドルに伸びるとしています。2016年に出荷されるヘッドマウントディスプレイの割合は、「Gear VR」が最も多く、「PlayStation VR」が続き、据え置き型ヘッドマウントディスプレイのOculus RiftとHTC Viveは100万台を下回る予測でした。
2020年のVR/AR市場規模:IDC
■ レポート:2020年のVR/AR市場規模
■ 発表時期:2016年8月
VR/AR市場は2020年まで年率約180%で成長し、1620億ドル(約1兆8千億円)市場になると予測
VR/AR市場は2016年時点の市場規模である52億ドルから1620億ドル(約1兆8千億円)までに成長すると見込まれ、この成長予測を年率成長率に換算すると年率181.3%になるとしています。VR/AR市場の製品出荷台数は1000万台に達する見通しで、AR用ハードウェアは40万台、VR用ハードウェアの出荷台数は960万台としています。2020年のVR/AR機器の出荷台数は1億1000万台を超えるという予測を立てています。
2020年ハードとソフトを合わせた市場規模:TrendForce
■ レポート:2020年ハードとソフトを合わせた市場規模
■ 発表時期:2015年12月
ハード・ソフト両方合計した市場規模は2020年までに700億ドル(120円換算で8兆4000億円)規模に到達すると試算
ハード・ソフトの両方を合計した市場規模は2020年までに700億ドル(120円換算で8兆4000億円)規模に到達すると試算しており、2016年には67億ドル(同換算で8040億円)に拡大するとしています。以降はFacebookやYouTubeなどのソーシャルメディア・ネットワークが制作用のソフトウェアやツール類を提供することになると指摘しており、ユーザーがVRコンテンツを作るところから幅が広がっていくと予想されています。
2020年には1500億ドル(1兆6000億円)のVR/AR市場規模:Digi-Capital
■ レポート:2020年には1500億ドル(1兆6000億円)のVR/AR市場規模
■ 発表時期:2015年4月
今後は多岐の分野にわたってVRのビジネス分野は発展する
2016年における、VRとARを合わせた世界のビジネス規模は、約50億ドル(約550億円)となる見通しで、2020年には1500億ドル(1兆6000億円)規模に拡大すると予測しています。このうちVR関連ビジネスの売上高は300億ドル。これに対しAR関連ビジネスは、その4倍の1200億ドルに上ると言われています。今後発展するVRのビジネス分野はその規模順に、ゲーム・ハード・映画・テーマパーク・ニッチ市場(軍事、医療、教育)と、多岐にわたるとしています。
2025年には約950億米ドル(約1兆580億円)まで拡大するVR/AR市場:ゴールドマンサックス
■ レポート:2025年には約950億米ドル(約1兆580億円)まで拡大するVR市場
■ 発表時期:2016年8月
VR/AR市場が2025年には約950億米ドル(約1兆580億円)まで拡大し、PC・スマートフォンに続く第3のプラットフォームとして市場を形成する可能性がある
ゴールドマンサックスが2016年8月に発表したデータによると、VR/AR市場が2025年には約950億米ドル(約1兆580億円)まで拡大し、PC・スマートフォンに続く第3のプラットフォームとして市場を形成する可能性があるとしています。ハードウェアの市場規模を予測したグラフによるとVR・AR機器の出荷台数は、最も早い場合で3億台程度、ベースとなる予測で1億台程度、遅い場合は5,000万台程度です。
【作成日:2017年6月20日】