
プレイバックリオ五輪!記憶に残るあのキリスト像をストリートビューで
昨年の大きな出来事と言えば、やはり「リオオリンピック」。オリンピック中継で映像と一緒に必ず流れたのが、リオオリンピックの象徴とも言えるこちらの「コルコバートのキリスト像」。「え、こんなに高い場所にこんなに大きな像?」と驚かされますが、この像はブラジルの人たちにとってはとても大切な、思い入れのある像なのです。今回はコルコバートのキリスト像の歴史やその周辺をストリートビューでご紹介しましょう。
※昨年2016年8月19日に公開し大変人気があった記事に追記しています。
リオがポルトガルの首都だったという驚きの歴史
画像参照元:LINK
ブラジルというと南米、アメリカに近い国、という印象ですが、実はブラジルを長らく統治していたのはポルトガルでした。15世紀から17世紀にかけての大航海時代、スペイン・ポルトガルが世界中の多くの国を支配していた中、ブラジルは1500年3月にポルトガルの冒険家が発見します。その後長らく植民地支配に苦しんできたブラジルが独立を果たしたのは1822年。独立100年を祝って建てられたのが、この「コルコバートのキリスト像」なのです。ちなみにコルコバートとは、像が建つ丘の名前です。
ブラジルとポルトガルには複雑な歴史があり、なんとここ、リオ・デ・ジャネイロがポルトガルの首都だったことが!1808年にナポレオンによって追い出されたポルトガルのジョアン王子が向かった先が、リオ。そして突然「これからはここがポルトガルの首都だ!」と宣言します。大陸も違うのに、なんて無茶な・・・。これに怒ったブラジル人が本格的に独立運動を始めたそうですよ。
さてうんちくはこの辺りにして、早速、コルコバートのキリスト像から見える景色を、グーグルストリートビューでご紹介しましょう!
キリスト像が建つ丘の一番下から、少しずつ丘登り開始!
こちらはキリスト像周辺の映像のうち、一番下から撮ったもの。とはいえ、すでに海がかなり下に見えていますね。グーグルストリートビューを進んでいくと切符を通す機械が見えるので、本格的な丘登りのスタート地点が結構高い場所だということが分かります。
↓↓画像の上でクリック&ドラッグすると、360°の景色が楽しめます↓↓
少し登っていくと、お土産屋さんが見えてきました。店内には、木や陶器など、様々なキリスト像が並んでいます。他にも周囲の景色が入った美しいお皿もありますね。街の中でもお土産屋さんはたくさんあると思いますが、実際に登りながら購入したものは本当に一生の思い出になることでしょう。足に自信がない人は、まずはここを目指して頑張ってみてください。
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お土産屋さんからもう少し上ると、今度はインフォメーションらしきスポットとカフェ?が見えてきました。ふ〜っ、やっとここで一休み。ここからの景色もかなり絶景でしょう。しかしお土産屋さんで働く人は毎日この階段を登るのかな・・・なんて、余計なことを考えちゃいます。
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カフェで一服して英気を養い、再度登っていくとお二人の胸像が。名前がはっきり見えないので正確は分かりませんが、おそらくブラジル独立の立役者となった英雄なのでしょう。さあもうゴールが近いに違いない・・・と思ったら、あ!!!胸像のすぐ上をご覧ください!キリスト像の背中が見えているではありませんか!
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これがキリスト像が見守り続けている景色だ!
さあ、お待たせいたしました。これが1931年からキリスト像が見ている、いや両手を広げて見守り続けているリオ・デ・ジャネイロの街の全景です!
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キリスト像がリオ・デ・ジャネイロの街を一望できることから、「キリストが見守る街」とも言われているそうです。クリスチャンが80%を超えるブラジルにとって、いかに大切な像であるかが分かりますね。海に山に、陸をつなぐ橋や人々が住む街並みの中に、オリンンピックの競技場らしき場所も見えますね。なんと美しい風景でしょうか。
まとめ
オリンピックが行なわれたリオ・デ・ジャネイロは、高さ39.6メートル、左右が30メートルもある、キリストに守られ続けた街でした。約40メートルの高さとは13階建てのマンションと同じくらい。さらにコルコバードの丘自体が標高710メートルもあります。ブラジルらしい晴れた日はもちろん、雨の日も寒い日も85年以上にわたりリオ・デ・ジャネイロを守ってきたこのキリスト像。いつか自分の目で見てみたいですね。
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