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わずか一週間で4倍のPV数!VRプロモーションのもたらす効果を徹底解剖!

近頃どの業界でも、VRを用いたプロモーションが少しずつ増えてきた印象がありますが、一体どれくらいの効果を発揮しているのでしょうか?まだまだ未知の部分が多いVRプロモーションという世界ですが、実はユーザーからの注目度はとても高い手法なんです。今回はその効果のほどを、例を交えながらご紹介します。

1. VRを用いたプロモーションとは

 
VRと聞くとどうしてもゲームやCGアニメなどのエンターテイメント要素の強いコンテンツを想像されるかもしれません。ですがVRは非常に幅広い可能性を持っており、さまざまな業界でビジネスの用途として用いられています。
 
画像や動画だとどうしても画一的な見せ方しかできないのに対して、360度見回すことのできるVRだと自由な形で迫力ある画を見せることができます。またユーザーが自由に見たい場所を選択することで、積極的に参加しながら情報を受け取るという利点もあります。
 
VRを用いたプロモーションや施策は日に日に増えており、企業や地方自治体が取り入れているプロモーション方法として注目を集めています。
 
地方創生にもVR!?|VRを活用した「町おこし」5選
360度VR動画をプロモーションに使っている企業5選!こんな企業が使っているなんて!?
 

VRプロモーションの効果とは?

実際にVRを活用したプロモーションがどのような効果を発揮しているのか、Googleが独自に調査を行った結果と、日本最大級のプレスリリース配信サイト「PR Times」の調査結果から説明します。
 

Googleの調査結果から見る注目度

Googleはいち早くVR技術を取り入れたサービスを提供していました。皆さんもご存知の「Googleストリートビュー」はVR技術の先駆けとも言われているサービスです。
 
Googleストリートビューは店舗・施設などの屋内のビジネスにも導入することができ、Webサイトに自由に活用できることから導入を進めるオーナーが近年増加しています。Googleは実際にユーザーに対して、Webサイト上でVRコンテンツを求めるかどうかを調査しました。その結果が以下の図となります。
 

(参照元:Googleストリートビュー公式サイト
 
調査結果としては、対象者の3人に2人はWebサイト上にVRコンテンツ(Googleストリートビュー)があることを希望しているものとなりました。また別の調査では、実際に「テキスト」だけで構成されたWebサイトと、「VRコンテンツ」も導入しているWebサイトでのコンバージョン率を測りました。以下の図がそれになります。
 

(参照元:Googleストリートビュー公式サイト
 
このように、テキストだけのWebサイトとVRコンテンツ込みのWebサイトでは興味関心の度合いが2倍も違うことがわかり、その後の予約や問い合わせなどのコンバージョン数も増えることがわかりました。プロモーションにおけるVRコンテンツがユーザーにとって、どれくらいの効果を持っているのかを表した結果となりました。
 

プレスリリースにVRコンテンツを埋め込んだ結果

また日本最大級のプレスリリース配信サイト、「PR Times」でもVRコンテンツを導入することによるユーザーの興味向上の高い効果について発表しています。
 
配信するプレスリリース内にVRコンテンツを埋め込んだ際、読了率が約70%、平均滞在時間が4分29秒となりました。VRコンテンツを導入していないプレスリリースの平均ページ滞在時間は2分9秒だったので、平均の倍以上のページ滞在時間を獲得しています。
 
また下図のようなヒートマップを用いてユーザーの興味がどこに集まっているかも調査しました。
 

(画像参照元:業界初のVRコンテンツを埋め込んだプレスリリース配信が可能に PR TIMESとLIFE STYLE社が事業提携
 
右図の暖色になっている部分がよく見られている箇所となっており、この図をみればVRコンテンツがよく見られているのは一目瞭然です。以上の調査結果から、ユーザーはWebサイト上にVRコンテンツの導入を希望しており、興味関心を持ちやすく、そして実際の購入意欲につながることがわかります。
 

VRプロモーションの事例

またここからは実際にVRコンテンツでのプロモーションを行っている例を2つ紹介し、実際にどういった効果が得られたのかを説明します。
 

広島県尾道市|一週間で4倍のPVを出したVRコンテンツ


 
広島県商工労働局が取り組んだWeb上で見ることのできるVRコンテンツ「キャットストリートビュー」は、そのユニークな発想から国内外で注目を集める結果となりました。広島県のPRを目的に作成された、ネコ目線での町のVR紹介というコンテンツでしたが、公開から1週間で、観光プロモーションサイトのアクセス数は通常時の約4倍にもなる132万ページビューを超える反響がありました。
 
また400を超える国内外のメディアで取り上げられ、アジアを代表とする広告賞のひとつ「The APPIES 2016」でゴールドを受賞。加えて2017年4月21日には、シンガポールにて開催された「APAC Effie Awards」においてゴールドを1つ、シルバーを2つ獲得。更に全アジアのエントリーブランドの中からその年の優れたブランドに贈られる「Brand of the Year」において3位に選出されました。
 
世界中で認められた、PRの成功例としてこのVRコンテンツが選ばれています。
 
VRで町興し!1週間でPV4倍以上を獲得した猫目線での広島案内「キャットストリートビュー」が出来るまで
 

Volcome|高い注目度を誇ったVRプロモーション

アメリカのスケートボード・スノーボード・サーフボード向けファッションブランドである「Volcom」もVRコンテンツを導入し、高い注目を集めました。
 
↓↓画面の上でクリック&ドラッグすると、360°の景色が楽しめます↓↓

 
プロのスケーターが実際に滑っている様子を迫力ある形で撮影したVR動画になります。プロのテクニックが超至近距離でチェックできるということで業界内のユーザーに注目を集め、Facebook上に公開したところ、通常の数倍にもなる視聴結果となったとのことです。
 
このように、実際の企業や地方自治体もVRコンテンツを導入し、かつプロモーションとして高い効果を発揮しています。
 

まとめ

以上のようにVRコンテンツはユーザーから注目されやすく、かつ高い効果を誇るということがわかったかと思います。上で紹介した事例のように、VRコンテンツは幅広く使えるため、その内容をどのようなものにするかの部分が最も大事と言えるかもしれませんね。VRコンテンツでのプロモーションに注目が集まっている今、皆さんも是非導入を検討してみてはいかがですか?

手島理志 :