
【徹底比較!】VRを最大に楽しめるHMDの料金と性能について
VRコンテンツはスマートフォンやパソコンで楽しむことができますが、より没入感を高めて体験するためにはHMD(以下ヘッドマウントディスプレイ)は欠かせません。頭に装着して視界いっぱいにVRコンテンツが広げることのできるデバイス、ヘッドマウントディスプレイ。VRの成長とともに数多くの種類が登場しています。そんな中で、いったいどのヘッドマウントディスプレイを選択すれば良いのかわからないという人のために、今回は厳選した機種の徹底比較を行います。
本記事の内容
ヘッドマウントディスプレイとは?
「VR」と聞いてイメージするのは何でしょう?多くの人が、ゴーグル型のデバイスを頭に装着して前後左右をぐるぐる見回している人を想像するのではないでしょうか。そのVRコンテンツを体験するために頭に装着しているデバイスが「ヘッドマウントディスプレイ」です。
2016年が「VR元年」と呼ばれるようになった要因は高性能のヘッドマウントディスプレイの登場であるとも言われるほど、VRという業界を語る上で非常に重要な要素になっています。
ヘッドマウントディスプレイの登場は1968年と、実はその歴史は長いのです。今でこそ一般ユーザーが気軽に購入することも出来ますが、かつては技術者や企業向けのデバイスでした。
VRの歴史を紐解く|VRヘッドマウントディスプレイの歴史
ヘッドマウントディスプレイ徹底比較!
ヘッドマウントディスプレイには三種類あると言われています。PCやゲーム機をつなげる据え置き型、スマートフォンを中に入れるモバイル型、そしてPCやスマートフォンの不要な一体型。今回はそれぞれ据え置き型から3種類、モバイル型から1種類、一体型から1種類ご紹介します。
Oculus Rift|据え置き型
(画像引用元:Oculus公式サイト)
まず最初にご紹介するヘッドマウントディスプレイは「Oculus Rift」です。VR元年の立役者とも言えるデバイスで、2016年3月に製品版が発売。このデバイスが登場したことによってVR技術が広く世界に認知されるようになりました。それまでにあった今までのデバイスと違い、「安価で手軽に、高品質のVR体験」を最初に提供したヘッドマウントディスプレイと言えるでしょう。
このように業界に与えた影響力はさることながら、特筆すべき点は「Oculus Rift」がコンテンツ・ハードともにさらに進化を繰り返している部分です。「Oculus Rift」専用の高クオリティのコンテンツが登場し続け、加えてハード面でも「Touch」と呼ばれるトラッキング機能のついたリモコンが登場するなど、今後もトップクラスの性能を誇るハードであり続けることは間違いありません。
高品質・将来性を求めて据え置き型のヘッドマウントディスプレイを購入しようと考えるならオススメの一台です。
製品情報:Oculus Rift
価格 :76,600円(税抜き)
付属品 :ヘッドセット・Touchコントローラー・センサー・リモコン・Xbox Oneコントローラー
備考 :手袋型のコントローラーなど、先進的なデバイスが開発している
HTC Vive|据え置き型
(画像引用元:HTC Vive公式サイト)
「HTC Vive」は、台湾を拠点とする企業の「HTC」が提供している据え置き型のヘッドマウントディスプレイです。「HTC Vive」がこれまでのヘッドマウントディスプレイと大きく違うところは、与えられる刺激が目と耳の感覚だけではないことです。
部屋の対角線上に2つベースステーションを設置することで、体全体での動きを映像内に反映させることが可能。映像内を実際に歩くことや、近づいたり遠ざかったり、跳ねたり座ったりすることができます。「HTC Vive」は「ルームスケールVR」とも呼ばれており、今後は空間をシェアするようなVR体験もできるかもしれません。
体を動かすVR体験ということで、テーマパークやアトラクションなどでVRコンテンツを楽しむ際にはお馴染みのデバイスになっています。また「Steam」というコンテンツのプラットフォームに対応しているので、世界中のクリエイターが作成したVRコンテンツを楽しむことができます。
ルームスケールを含めた体感的なゲームをたくさん楽しみたいという人には「HTC Vive」がオススメです。
製品情報:HTC Vive
価格 :99,800円(税抜き)
付属品 :Vive本体・コントローラx2・ベースステーションx2・リンクボックス・イヤホン・アクセサリ
備考 :体の動きを反映するルームスケール型
PlayStation VR|据え置き型
(画像引用元:PlayStationVR)
「PlayStation VR」はソニー・インタラクティブエンタテインメントが2016年10月13日に発売した据え置き型のヘッドマウントディスプレイです。日本では、予約解禁日に一瞬でその定数に達し、未だになかなか手に入らないデバイスとなっています。
他の据え置き型のヘッドマウントディスプレイと比べると、コンテンツが豊富で価格が安いことが利点として挙げられるでしょう。ゲームソフトとして「PS VR」対応のものも数多く発売されており、値段も他の据え置き型ヘッドマウントディスプレイに比べると半分ほどの料金で購入することができます。
ゲームハードであるPS4に接続するため、高性能のパソコンに接続する他の据え置き型ヘッドマウントディスプレイに比べると少し画質等は劣りますが、それでも非常に高いレベルでVRコンテンツを体験することができます。「DMM VR」などの各種プラットフォームが対応を始めている機種でもありますので、使い勝手の良い機種と言えるでしょう。
安価な据え置き型ヘッドマウントディスプレイが欲しい、または豊富なタイトルを抱えている機種がいいというのであれば「PS VR」がオススメです。
製品情報:PlayStation VR
価格 :44,980円(税抜き)
付属品 :PS VR本体・プロセッサーユニット・VRヘッドセット接続ケーブル・HDMIケーブル・USBケーブル・ステレオヘッドフォン
備考 :VRではない通常の映像も「PS VR」をモニターにして見る「シネマティックモード」を搭載
Gear VR|モバイル型
(画像引用元:Gear VR)
「Gear VR」は韓国の企業である「サムスン」が提供しているヘッドマウントディスプレイで、モバイル型ヘッドマウントディスプレイを代表する一台です。同じくサムスンが提供しているスマートフォン「Galaxy」を装着することでVRコンテンツを楽しむことができます。
モバイル型のヘッドマウントディスプレイの利点は何と言ってもコードレスかつ手軽であること。スマートフォンを装着すれば、「Gear VR」を持ってそのままどこででも記録されているVRコンテンツを楽しむことができます。
対応しているアプリも増えてきているので、今までヘッドマウントディスプレイに触れたことがないという初心者の人にもオススメです。
製品情報:Gear VR
価格 :10,000~12,000円程度
備考 :サムスンは360度画像・動画を撮影できる「Gear360」というカメラデバイスも発売しているので、自分でVRコンテンツを作成して見ることも可能
IDEALENS K2|一体型
(画像引用元:株式会社VR Japan)
「IDEALENS K2」は「アイデアレンズ社」が提供している一体型のヘッドマウントディスプレイです。別途再生装置を必要としないオールインワン型のヘッドマウントディスプレイで、そのため非常に軽く、装着も容易に行えることが大きなメリットとして挙げられる。
ケーブル類が付属していないのでアウトドアでも楽しむことができ、これ一台を持ち運ぶことでどこでもVRコンテンツを体験できます。気になる性能のほどはというと、モバイル型と据え置き型の中間に位置するレベルとのこと。十分な画質でしっかり没入感を味わうことが可能です。
モバイル型で物足りなさを感じる方や、ヘッドマウントディスプレイに対応したパソコンやスマートフォンを持っていない人にオススメの機種です。
製品情報:IDEALENS K2
価格 :販売代理店にてオープン価格
備考 :公式から「低遅延」、「広視野角」、「トラッキング」の3つに関して高いレベルを誇っていると発表があった
まとめ
以上のようにさまざまな種類のあるヘッドマウントディスプレイですが、価格や性能、使いたい状況などを考えると購入の選択肢が変わってくるのではないでしょうか。どれももちろんVRコンテンツの没入感を高めてくれる優れたデバイスで、今後もVR市場の成長とともに新規・既存問わずさらに進化していくことでしょう。VR業界において目の離せないヘッドマウントディスプレイに関して、今後も情報を発信していきます。
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