新企画「こだわりオフィス特集」が始まりました。この企画では、「ウチのオフィスはこんなに素晴らしい!」とご自慢の企業にお邪魔して、そのオフィスについて語って頂きます。
記念すべき第1回は、「株式会社PR TIMES」のオフィスを見せていただきました。
PR TIMESは2007年にプレスリリース配信サービスを開始して以来、WEBメディア運営、アプリ事業など情報チャンネルを増やし、包括的な情報配信事業を展開しています。中でも、プレスリリース配信サイト「PR TIMES」は大企業からスタートアップ企業まで多数の企業に利用され、月間ページビュー数は590万以上と圧倒的な閲覧数を誇っています。(2016年2月現在)
PR TIMESは2016年1月18日に、オフィスを赤坂から南青山に移転させました。今回は移転の陣頭指揮を取った杉山博美氏(マーケティング本部 アカウントプランナー)のお話を伺いました。
株式会社PR TIMES マーケティング本部 アカウントプランナー 杉山博美氏
約1万2000社の企業が利用する「PR TIMES」
――現在、貴社はどのような事業を展開されていますか?
杉山博美氏(以下:杉山):PR TIMESはデジタル領域に強みを持つPR会社です。主な事業としては、プレスリリース配信サイト「PR TIMES」の運営が挙げられます。このサービスでは、プレスリリースを通して、企業情報をメディアや生活者に届けるお手伝いをしています。
また、プレスリリース配信サービスのほかにも、メディアリレーションを駆使したPRプランニングも行っています。PRプランニングとは、メディアや生活者の関心ゴトを考慮しながら、生活者の行動変容を促せるような訴求文脈を決定し、企業情報がWEB上で上手く露出されるよう設計を行います。 “企業様が持つ有益な情報を、きちんと生活者に届けたい“そのような想いでサービスを提供しています。
最大のテーマは、「コミュニケーション」
――今回、移転を決められた理由としてはどんなことがありますか?
杉山:会社の成長とともに働く人が増え、オフィスが手狭になっていたということが挙げられます。オープンスペースでは1つの机で異なる2つのミーティングが行われている光景もたびたび目にしました。
また、やはりスペースが狭かったためか、社内コミュニケーションの活性化のために企画したアクティビティやイベントも参加する人数が少なく、なかなか定着しませんでした。
そんな状況があって、まずは「物理的に広く!」そして、その十分な広さをもって、社員同士のコミュニケーションも増やし、社内アクティビティをたくさん行い、PR TIMESの文化を創り出したいということも移転の理由の1つです。
――新しいオフィスを作るに当たって、どのようなテーマを設定していましたか?杉山:新しいオフィスは「コミュニケーション」をテーマに掲げ、設計をしています。PR TIMESは部署や職種によって就業時間が異なることや、メインとなる「プレスリリース配信サービス」以外にも複数のサービスを手がけており、部署や職種によって就業時間が異なっています。そのため、「誰が何をやっているか」分かりにくく、部署が異なる人同士でコミュニケーションを取る機会が少ない状況でした。
この状況を改善できるように、社員同士のコミュニケーションを取る範囲を広く、かつ頻度を多くすることを意識しながらオフィス全体を設計しました。
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少しでもコミュニケーションを活性化させるために、部署ごとの席配置についてもじっくり考えたという。
また、この新しいオフィスには、私たちが会社とともに更に成長していきたいという想いが込められています。その想いが視覚的に分かるように、会議室やオープンスペースに名前を付けました。
まず、4部屋ある会議室ですが、「Cacao(カカオ)」や「ICHO(イチョウ)」など、それぞれ「実をつける木」の名前をつけています。その空間で「何かを生み出そう」という想いが込められています。
さらに、オープンスペースの中でも、コミュニケーションの中心となるコの字型カウンターは、会議室名に込めた想いをふまえ、”実をつけるための土壌を作る”という意味を込めて、「TIMES GArDEN(タイムズガーデン)」と名付けています。
「『TIMES GArDEN』での何気ないコミュニケーションを通して、アイデアの芽をつけ、会議室で実にしたい」そんな1つのストーリーをこのオフィスに持たせています。
また、私も含め、その空間に込めた想いを忘れてしまうことがあるかもしれないな…と考え、そんなときにこのストーリーを思い出せるよう、「TIMES GArDEN」の「r」はあえて小文字にして「アイデアの芽」を表現したロゴを制作しました。そんな、ちょっとしたところでもテーマを意識した工夫をしています。
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コミュニケーションの中心となる「TIMES GArDEN」。このカウンターで立ったまま仕事をする人もいるという。
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ソファーを並べた空間。リラックスして気分転換することができる。
コミュニケーションから生まれる「アイデアの芽」に期待
――今後、貴社の事業はどのような方向に進むのでしょうか?
杉山:今は、「PR TIMESってどんな会社?」と聞かれると困ってしまう社員が多いと思います。今回の移転を機に「PR TIMESはこんな会社!」と社員みんなが言える会社を目指したいです。そして、それは会社の外の人にも認知されるようなものにしたいと考えています。「PR TIMESはどんな会社か?」答えは必ずしも1つとは限らないと思うので、1人1人の思う「PR TIMES」を聞いてみたいです。
また、移転と同時にバリスタの先生を招いたコーヒータイムを作るなど、コミュニケーションが生まれる様々な「仕掛け」を作りました。新しいオフィスに移転して1ヶ月ほど経ちましたが、以前に比べて多種多様なコミュニケーションが生まれていると感じています。今後はそういった目に見える「仕掛け」がなくても、自然にコミュニケーションが発生するような空気感を作り出していきたいです。
さらに、社内だけに留まらず、社外の人を招くようなイベントもどんどん行っていきたいと考えており、現在企画をしている最中です!
最後に、移転の責任者として、この新しいオフィスでのコミュニケーションを通して、素敵な「アイデアの芽」がたくさん生まれてくることを期待しています!