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【ITベンチャーおしゃれオフィス20選】株式会社ビズリーチ

特別企画「ITベンチャーおしゃれオフィス20選」、第15回を迎えることができました。今回は、「株式会社ビズリーチ」でお話を伺いました。
 
ビズリーチは2009年に管理職・グローバル人材に特化した会員制転職サイト「ビズリーチ」のサービスを開始します。このサービスは好評を博し、会社は急成長。その後も「careertrek(キャリアトレック)」や「ビズリーチ・ウーマン」など、転職・キャリアに関連するWebサービスの提供を開始し、日本の人材業界を代表する企業の1社となっていきました。
 
今回はビズリーチ取締役を務める多田洋祐氏のお話を伺いました。事業の全体像から企業としてのミッション、働きがいに配慮したオフィスなどについてお話しいただきました。
 

株式会社ビズリーチ 取締役 多田洋祐氏

世の中の選択肢と可能性を広げていく

――ビズリーチさんというと、エグゼクティブ向けの転職支援サービスのイメージが強いのですが、事業の全体像を説明していただけないでしょうか?
 
多田洋祐氏(以下:多田):まず、弊社が掲げるミッションについて説明させて下さい。「インターネットの力で、世の中の選択肢と可能性を広げていく」というもので、弊社が展開しているすべての事業の根底にこの考えがあります。
 
おっしゃったとおり、管理職・グローバル人材に特化した「ビズリーチ」が事業の大きな柱となっています。ビズリーチが集めたエグゼクティブ層の求職者データの量は日本でも最大の規模になっていると思います。
 
しかし、弊社はエグゼクティブ層向けサービスだけを提供しているわけではありません。ほかにも転職に関連するサービスを提供しています。例えば20代をターゲットとした転職サイト「careertrek(キャリアトレック)」、ビズリーチの女性版とも言える「ビズリーチ・ウーマン」といったサービスも提供しています。
 
新しいところでは、2015年の5月から開始した「スタンバイ」というサービスがあります。これは職種、収入層を問わずに求人データを一箇所に集積したもので、グーグルのWeb検索のように簡単に、目的の求人を検索できるようになっています。
 
さらに、海外にも進出しています。アジア諸国で働く人たちに向けて、日本におけるビズリーチと同じようにエグゼクティブ層向け転職サイト「RegionUP(リージョンアップ)」というサービスを展開しています。
 
人材関連のサービス事業だけではなく、教育関連の事業にも取り組んでおります。語学や資格の学習ができるスマートフォン向けアプリケーション「zuknow(ズノウ)」というものも提供しています。zuknow向けの教材は4万点以上あり、英語、漢字、簿記など多様な分野に対応しています。
 
教育事業も、先ほど説明させていただいた弊社のミッション「インターネットの力で、世の中の選択肢と可能性を広げていく」に基づいたものです。新しいスキルを学習することを手助けすることで、学習する人にとって選択肢と可能性が広がると考えているわけです。
 
この世の中にはまだまだ目に見えない選択肢と可能性があります。これをインターネットの力でどんどん見える形にしていくというのが、弊社の進む道だと思います。

学生を惹きつけた「肉」の力

――人材関連事業としては、転職志望者向けのサービスだけを提供されているのですか?
 
多田:新卒採用を進める企業向けの、少し変わったサービスがあります。「ニクリーチ」と言って、元々は弊社の新卒採用を促進するために始めたサービスです。2015年卒の新卒採用活動を進めるに当たって、どうしたら志望者をたくさん集めることができるだろうかと考えました。そのとき「学生にお肉を食べましょうと誘うことで会いに来てくれるのでは」と思い付いたのです。学生に「一緒にお肉を食べましょう。無料ですよ」とアピールしたところ、広告費をかけることなく4000人の学生を集めることができました。
 
ニクリーチは2016年卒の新卒採用活動のときに、弊社のほかに120~130社にご利用いただきました。2017年卒向けには「スカウト型就活サイト」として事業化し、新卒採用のためのデータベースとして企業さまにご利用いただいています。
 
ニクリーチが学生を集める力は予想以上のものでした。昨年のデータですが、「お肉を食べませんか?」という誘いに対して、学生からの返信率が55%にも達したのです。現在「ニクリーチ」には、お肉を食べないスカウトなど、いくつかの種類のスカウトがありますが、その中でも「お肉を食べませんか?」という誘いは学生にとってかなり魅力があることが分かりました。
 
弊社はニクリーチで使う焼肉屋さんと契約を結んでいるのですが、このお店には、ニクリーチ向けに「肉リーチランチ」という特別メニューも作ってもらいました。ニクリーチにかかる費用を月極めの請求書払いにしてもらっていて、都度支払う手間などもなくしています。参加してくださる学生だけでなく、ニクリーチに参加する社員も優秀な学生とお話ができるので喜んで協力してくれます。
 

働きやすく、働きがいのあるオフィス

――話題を変えさせて下さい。現在のオフィスに移転されるときに、大きなテーマのようなものはありましたか?
 
多田:移転すると決まったときに、代表の南が「新しいオフィスは「ネイチャー」をテーマにして作ろう」と打ち出しました。シリコンバレーの企業のオフィスを見ると自然があるということからヒントをもらったそうです。そこで、リラックスした環境で、発想を柔軟に働いてほしいという想いを込めて、取締役の竹内(竹内真氏)が形にしていきました。
 
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人工芝を敷いて、植物を配置した打ち合わせスペース
 
具体的には、打ち合わせスペースに人工芝を敷き、植物をたくさん置きました。砂浜をイメージした「ビズビーチ」と呼ぶ空間もあります。ここには、沖縄から取り寄せたサンゴ砂を敷き、その上に海の映像を投影しています。リラックスして気分転換するには良い場所となっていると思います。
 
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砂浜をイメージした「ビズビーチ」
 
「ネイチャー」のほかにもう1つ、働きやすく、働きがいのあるオフィスというテーマもありました。このテーマは、職種を問わず仕事とはクリエイティブなものであるという考えから来ています。クリエイティブな仕事というと、エンジニアやデザイナーなどの職種を想像する方が多いと思いますが、営業職でもクリエイティブであることは大切だということです。
 
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BAR “INTERNET”
 
この考えから、従業員がクリエイティビティを発揮しやすい環境を作ろうと工夫しました。例えば蜂の巣のように六角形を描く形に机を並べた「ハニカム・オフィス」というスペースがあります。6人のチームが円を描くように背中を合わせて座るので、振り返ればチームのメンバー全員とすぐにコミュニケーションが取れるようになっています。
 
ほかにも私語を禁止して集中できる環境とした「クワイエット・ルーム」という部屋や、1人で集中できる個室などを作りました。環境を変えることで、さらにクリエイティブに働けるようにと期待して作りました。

世の中を変えたい、世の中を一歩前進させたい

――最後に、貴社の事業が今後進む方向についてお聞かせ下さい。
 
多田:「インターネットの力で、世の中の選択肢と可能性を広げていく」というミッションを基に事業を発展させていきたいですね。私たちはベンチャー企業ですので、とにかく成長を止めてはいけない、しかも倍々で成長していかなければならないと考えています。
 
世界を見渡すと、世の中を変えている企業には数千、数万人の従業員がいます。私たちも早くそこまで到達したいですね。そのために、先にお話ししたミッションを実現するために世の中を変える事業を創り、一歩ずつ前進させていきたいと思います。

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