【活用法】ストリートビューのタイムマシン機能を知っていますか?

筆者: 編集部

人間、過去にさかのぼって生きることはできません。未来に向けて進むのみです。過去にあったことを思い出すことはできますが、その記憶も時の流れとともに薄れていくものです。
 
意外かもしれませんが、過去を鮮明に思い出したいというときに役に立つ機能をストリートビューが備えております。著名な建物などに限りますが、過去にさかのぼって、当時の映像をはっきりと表示してくれる「タイムマシン機能」を搭載しているのです。今回はこのタイムマシン機能を使って、過去にタイムスリップしてみましょう。

時計の形のアイコンが目印

今回は参考までに東京駅丸の内駅舎の過去の様子を見てみます。まず、ストリートビューで丸の内駅舎を正面から見える場所に移動します。
 
Street_View_Time_Machine_1
 

画面の左上を見てください。時計の形をしたアイコンが見えませんか? タイムマシン機能を利用できる場所に入ると、このアイコンが現れます。

 
Street_View_Time_Machine_2
 

同じ視点からの過去の画像を見るには、このアイコンをクリックしてください。すると、小さなウィンドウが開きます。ウィンドウの中をよく見ると、丸の内駅舎の修復工事中の様子をとらえた写真が見えます。ウィンドウの下にはスライダー・バーがあり、これをずらして行くと、過去の任意の時点を指定できます。

 
Street_View_Time_Machine_3
 

ウィンドウの中の写真を見て、大きな画像で見たいと思う画像が出てきたら、スライダー・バーを止めて、ウィンドウの中の写真をクリックしてみてください。すると、指定した時点の画像が大写しになります。

 
Street_View_Time_Machine_4
 

今回は、まだ修復工事が終わっていない2009年11月の画像を表示してみました。駅舎の右側にはまだシートがかかっており、駅舎の正面にはクレーン車が止まっているのが分かります。ちなみに、現在丸の内駅舎前では、ロータリーの工事が進んでいます。先に説明したスライダー・バーを操作して、最新の画像を表示してみてください。工事中の様子を見ることができますよ。
 

季節の移り変わりを楽しむことも

 
タイムマシン機能にはもう1つ、面白い使い方があります。場所を選べば季節の移り変わりを確認することができるのです。下の画像は隅田川に架かる吾妻橋からの画像ですが、左上を見るとあの時計のアイコンが見えます。アイコンの隣を見ると、この写真が2015年4月のものであると分かります。まだ桜が咲いている時期ですね。

 
Street_View_Time_Machine_5
 

 ここでアイコンを表示して過去の画像を表示してみましょう。2013年6月の画像を見ると、桜の花は姿を消しており、緑色の葉を茂らせた木々が見えます。

 
Street_View_Time_Machine_6
 
 桜の名所だけでなく、紅葉が美しいところにもタイムマシンはしかけてあります。どうぞ探してみてください。

タイムマシンは震災の被災地にも

今回はストリートビューのタイムマシン機能をご紹介しました。東京駅丸の内駅舎だけでなく、東京スカイツリーやあべのハルカスなどの建物周辺にもタイムマシンは存在するようです。建設の過程を眺めてみてください。
 
また、タイムマシンは東日本大震災の被災地にも存在します。画像だけでも被災前に戻れるようにとのグーグルの配慮です。これから復興が進めば、被災後の画像は「思い出」になるでしょう。1日も早くその日が来ることを願っています。

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