
【VRプロレスレビュー】ゆるふわ女子大生の私が生の試合とVRでの試合を見比べてみた
「もっちー、プロレスとか興味ある?」
全ては上司のその一言から始まりました。
詳しく話を聞いてみると、私がライターをしているメディア「Wrap」の企画として、「実際のプロレス試合と、それをVRで見たときを比べて感想を書いて欲しい」とのこと。そういう経緯で、プロレスを見たことのない女子という属性持ちの私に白羽の矢が立ったのです。
なにそれ面白そう、と二つ返事で引き受けた私。おそらくこんな機会がなければプロレスを進んで見にいくことはないでしょうし、何事も経験です。快く受けた私に、上司は意味深な笑みを浮かべて一枚の画像を送ってきました。それは試合当日の対戦カードでした。
…………有刺鉄線ボード&凶器持ち込み6人タッグデスマッチ…???
…………ンン〜〜ッ???
生でプロレス観戦
一抹の不安を抱えつつも迎えた試合当日の2017年8月12日。訪れたのは格闘技の聖地と呼ばれている後楽園ホールです。
どことなく不安げな私(写真右)と、道連れにした友人(写真左)。試合開始が近づくにつれ徐々に高まっていく熱気に、私たちもちょっぴり緊張気味です。意外と女性のお客さんも多く、そういった意味では安心です。
この日行われる試合は「大日本プロレス」という団体の試合です。この日の試合はVRプロレスとしてコンテンツ化され、DMM.comからも配信されます。
「あらゆる勝負は予習で決まる」と思っている私は、パンフレットを眺めたり、「プロレスのルール」と「大日本プロレス」についてググってみました。そうすると出るわ出るわ、生身のマッチョ達が全身から血を流している様子が。
大日本プロレスは、本来なら反則行為の凶器攻撃アリのデスマッチ形式と呼ばれる試合を得意とする団体のようです。ええ…デスマッチって。青ざめる私たちをよそに早速試合が始まりました。
……おわかりいただけるでしょうか。角に置かれた有刺鉄線が巻かれたボードに、奥に見える赤いハンマー、重ねられたパイプ椅子。それら全てが武器として使用可能なのです。そして極め付けはーー
パーーンッ!!
小気味良い音とともに蛍光灯が砕け散ります。ワーッと上がる歓声と、飛び散る鮮血。
すごい世界です。大きな男性が空中に投げ飛ばされるのがすごい。体と体がぶつかる音がすごい。体がマットに叩きつけられたときの衝撃がすごい。痛々しいのに陰湿さは一切なく、むしろ何か清々しさのようなものを感じます。
攻撃を受けたり、攻撃を利用して攻撃したり、気づいたらその後の展開を想像して夢中になっていました。全ての試合が終わった頃にはヘトヘトになっており、しばらく呆然としている私たち。そんな風に、人生初めてのプロレス体験は終わったのでした。
VRでプロレス観戦
さて、初めてのプロレス観戦から2ヶ月ほどたち、ついにあの時の試合がVRコンテンツとして販売開始されました。
あの白熱の試合から販売開始までに何が行われていたのか。VRプロレスの制作の裏側はこちらの記事をお読みください。
▼スポーツ界で人気沸騰中の「VRプロレス」はどのように作られているのか?▼
早速コンテンツをダウンロードし、VRゴーグルを装着します。
試合を見始めるとすぐにあの日の記憶が戻ってきます。一通り楽しんだ後、VRと実際の試合を比較して感じたことを簡単にまとめてみました。
VRならではの大迫力
実際の試合観戦では立てない場所からの目線が楽しめるので、まさしくド迫力です。リングのすぐそば、レフェリー目線、極めつきに選手目線からも。まるで本当に自分が選手になっているかのような感覚が味わえました。
VRはどこを見れば良いのかわかりやすい
実際の試合を見ている時は会場の雰囲気に圧倒されて、どこを見たらいいのか、何が起きているかよくわかっていませんでした。一方VRは、見ごたえあるところに自然に視線が誘導されます。実況解説まで付いているので、初心者にも今どうなっているのかがわかりやすいのです。
VRだと何度でも繰り返し見れる
当然VRコンテンツだと繰り返し見ることができるので、見逃した一瞬やもう一度見たいシーンを好きなように楽しむことができます。リング下で何が起きているのかや、交代待ちのパートナーなど、いつもならあまり注目しないところまでゆっくり見ることができます。自分にとって思い出深い試合がVRコンテンツとして残っていて、後から何度も見ることができるのは嬉しいですね。
もちろん、生には生にしかない良さがあります。あの雰囲気や熱気、一体感はその場にいなければ感じられないでしょう。ですがこうしてVRで観戦することで、生とも、テレビとも違うリアリティと熱気を感じることができました。プロレス初心者で会場に足を運ぶのはハードルが高いという人は、まずはVRプロレスでこの迫力を体験してみると良いと思います。
まとめ
以上が「実際のプロレス試合と、それをVRで見たときを比べた感想」です。VRとプロレスの相性の良さ、互いが互いを引き立てている関係なのだなとわかりました。
今ではさまざまなHMD(ヘッドマウントディスプレイ)・VRゴーグルに対応していますので、興味を持った方は是非とも見てみてください。もちろんオススメは「有刺鉄線ボード&凶器持ち込み6人タッグデスマッチ」ですよ!
▶︎VRプロレス公式サイト:http://vr-prowrestling.com/
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