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桃太郎伝説の鬼ヶ島の意外な一面をストリートビューでチェック!

(引用元:瀬戸内国際芸術祭2016

鬼だけじゃない!?鬼ヶ島

『桃太郎』と言えば岡山県のイメージが強いですが、『桃太郎』に出てくる鬼ヶ島のモデルとなったのは、岡山県ではなく、香川県に属する「女木島(めぎしま)」と呼ばれる島です。桃太郎が犬、猿、キジを連れて鬼退治に行ったというお話は非常に有名ですが、これは完全なフィクションではありません。昔、岡山県の犬島、香川県の綾川町(旧綾南町)の陶の猿王、同県高松市鬼無町雉ヶ谷に住む勇士とともに鬼ヶ島へ鬼退治に行ったという実際にあった出来事に基づいたものだそうです。
 
女木島は香川県高松市より約4キロメートル沖合に浮かぶ瀬戸内海の小島。高松港より出ているフェリーへ乗り込み、20分ほど進むと、女木島に到着します。島のあちらこちらには鬼にまつわるスポットがいくつもあり、桃太郎になった気分で島の散策を楽しむことができます。さあ、そんな女木島をストリートビューで一緒に探検しましょう。

女木港に降り立つとそこには・・・

女木島の玄関口、女木港のフェリー発着場のすぐそこに見える赤を基調とした施設は、「鬼ヶ島おにの館」です。船の乗客のために用意された待合室のほか、鬼の資料館と化した「鬼の間」、食堂から成ります。待合室のスペースでは、島内のサイクリングを楽しみたい方のために、自転車の貸し出しも行っています。
 
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鬼ヶ島おにの館
電話:087-873-0728
住所:香川県高松市女木町15-22
 
女木港のフェリー乗り場周辺のビーチは整備されており、環境省によって「快水浴場百選」にも選ばれています。美しくて清らかであり、なおかつ安らげる水辺が高評価ポイントとなっています。沖縄のビーチと比べると多少見劣りするかもしれませんが、夏には多くの海水浴客で賑わいます。女木島の透明度の高い海と柔らかい白砂との美しい調和をお楽しみくださいね。
 
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実際に鬼が住んでいた洞窟があるらしい

女木港に降り立ち、「鬼ヶ島大洞窟」行きの連絡バスに揺られながら標高188メートルの鷲ヶ峰に向かって10分ほど進むと、実際に鬼が住んでいたと伝えられている長さ400メートル、面積4000平方メートルの「鬼ヶ島大洞窟」の入り口に到着します。鬼ヶ島大洞窟の15メートル真上には、瀬戸内海を360°見渡せる「鷲ヶ峰大展望台」があります。
 
この洞窟は紀元前100年前から存在するようですが、桃太郎伝説との関わりが明らかにされたのは大正3年。当時、香川県内の小学校の校長を務めていた橋本仙太郎氏による洞窟の発見をきっかけに、桃太郎伝説が誕生したと言われています。
 
洞窟内は入り口から順に、玄関口、玄関、中の間、宝庫、仏間、大洞窟天満宮、大黒柱、鬼の力水、監禁室、真実の岩、亀の甲天井という11のエリアによって構成されており、入り口から最も離れたところに鬼大将が住んでいたと言われる「鬼大将の部屋」があります。出口付近には鬼子母神が祀られています。
 
それでは、「鬼ヶ島大洞窟」の入り口付近から望む瀬戸内海のパノラマをご堪能ください。
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鬼ヶ島大洞窟
電話:087-840-9055(鬼ヶ島観光協会)
住所:香川県高松市女木町2633

灯台も見どころのひとつ

次に紹介するのは、女木港付近にある「鬼ヶ島防波堤灯台」です。灯台に見立てた金棒を持った身長約2メートルの鬼が座って海上の安全を見守っていることから、「おにの灯台」という別名で親しまれています。
 
平成10年10月31日、高松市の地域振興策を通じて、灯台としての役割を果たす鬼へと生まれ変わりました。鬼が手に持つ金棒の先端には高松海上保安部所管の灯台が設置されており、女木島周辺を行き来する船を見守っています。
 
ここは全国的にも珍しい御影石で出来た灯台です。灯台と鬼を合わせると約9トンもの重さで、フェリーの窓から見える位置にあるため観光客を温かく迎えてくれます。24時間365日、瀬戸内海の安全を見守る鬼がいる「鬼ヶ島防波堤灯台」の付近の景色をストリートビューでご堪能ください。
 
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女木港鬼ヶ島防波堤灯台
住所:香川県高松市女木港防波堤(北緯34度23分18秒、東経134度3分11秒)
 

「女木島=アートの島」であることもお忘れずに

すっかり鬼ヶ島のイメージが定着してしまった女木島でありますが、3年に1度開催される現代アートの祭典「瀬戸内国際映画祭」の開催地にも抜擢されており、アートの一面が垣間見える島でもあります。
 
女木島を代表するアート作品と言えば、高さ3.9メートル、重さ10.8トンと、南米のイースター島の実物そっくりに再現して作られたモアイ像です。冒頭で紹介した「おにの館」の北側に設置されており、女木島を訪れた観光客に親しまれる存在となっています。ストリートビューを通じて、本家のモアイ像がどれほどの大きさであるのかを実感してみてくださいね。
 
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モアイ像の手前の防波堤に沿って並べられた約300羽のカモメの大群です。これは現代美術家である木村崇人氏による作品であり、鬼のイメージとは対照的な可愛らしいデザインに思わずほっこりしてしまいます。
 
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現在生徒がおらず、休校中の高松市立女木小学校の校庭もまた、今やアートスポットと化しています。その校庭には現代美術家の大竹伸朗氏の作品、その名も男根ならぬ「女根(めこん)」が展示されています。ヤシの木を中心に、複雑に屈曲した木の根や熱帯植物を配置することで、女性の生命力の象徴としての“根”が表現されています。

まとめ

女木島は鬼ヶ島のモチーフになってはいますが、決して恐れ多い島ではありません。むしろ今日では、アートを志す人たちの憩いの場にもなっています。四国観光や本場の讃岐うどんを食べに来たついでに、高松市の沖合にある女木島にも立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

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編集部 :