
ストリートビューで世界遺産「ギザの三大ピラミッド」の謎に迫る?!
本記事の内容
HAPPY NEW YEAR! 元旦は、神秘の象徴ギザのピラミッドの魅力に迫る!
世界七不思議の中で唯一現存している建造物であり、世界遺産にも認定されているギザの三大ピラミッド。直接見に行くことは難しくても、ストリートビューを使えば、どこにいても見に行くことが出来るのです。
今回は、ストリートビューでギザのピラミッドを回遊しながら、その謎に迫ってみたいと思います。考古学好きでなくても必見の内容です。次の海外旅行はエジプトに行ってみてもいいのではないでしょうか。参考にしてください。
ギザの三大ピラミッドとは?!
ギザの三大ピラミッドは、エジプトのギザ砂漠にある3基のピラミッドで、エジプトの象徴とされている建造物です。ギザ(現地の発音ではギーザが近い)はエジプトの首都カイロからナイル川をはさんで20km西南の位置にある街です。
ギザは紀元前3000年頃から始まる「古代エジプト」の時代から重要視されていた地域であり、今回のテーマの「ピラミッド群」は第4王朝時代に作られたと言われています。
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ギザの砂漠が広大過ぎて、ピラミッドの大きさを実感できませんね。ここからピラミッド群までは約3㎞。距離感覚が敏感な人であれば、この数字を聞くだけで巨大さが伝わってくると思います。
向かって右から、「メンカウラー王のピラミッド」「カフラー王のピラミッド」「クフ王のピラミッド」と並んでいます。最大サイズのクフ王のピラミッドが小さく見えていますが、これは地形の高低差と距離の影響です。
遠景のピラミッド群もステキですが、迫力を楽しむのであれば、近景に限ります。早速近づいてみましょう。
メンカウラー王のピラミッド
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メンカウラー王のピラミッドは、エジプト第4王朝5代目ファラオ「メンカウラー」の王墓と考えられています。メンカウラーとは「ラーの魂のように永遠である」という意味だとか。
1838年に石棺の中で遺体が発見されたため、発見された遺体がメンカウラー王のものであるか確認するために大英博物館への輸送が試みられました。しかし、運んでいた船「ベアトリス号」は嵐のため沈没してしまいました。その後サルベージが行われましたが発見は出来ず、遺体が誰のものであるかは謎のままです。
ピラミッドのサイズは、クフ王・カフラー王のものに比べ半分のサイズですが、構造物としては非常に高い技術が駆使されており、他の2つに勝るとも劣らない出来になっています。その証拠に、メンカウラー王のピラミッドとその周辺にある王妃の墓からは、他の2つのピラミッド凌駕する副葬品が発見されており、加工の難しい粘板岩やアラバスターの彫像も発見されています。
メンカウラー王のピラミッドが小さいのは、周辺の情勢の変化やメンカウラー王の急死が影響しているのではと考えられているようです。ただ、小さくとも美しさは変わりません。寄り添うように立ち並ぶ王妃たちのミニピラミッドが愛らしく、メンカウラーのピラミッドからは他の2つにはない魅力を感じます。
カフラー王のピラミッド
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3大ピラミッドの中では2番目に大きいピラミッドです。遠くから見ると一番高く見えますが、それは地盤がクフ王のものより高い位置にあるため。高さは約136m、現在は頂上が欠けてしまっているため建造時はもう少し高さがあったそうです。
カフラーとは「ラーのように現れる」という意味で、王冠に「ヒエログリフ」を使って書かれています。カフラーの統治時期などについては、わかっていないことも多いのですが、約24年から26年ほど統治していたという記録があるそうです。
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カフラー王のピラミッドから東にのびる参道を進むと、スフィンクスの石像があります。スフィンクスは一枚岩の石像の中では世界最大です。ピラミッドを守護するためにスフィンクスが造られたという説が有力ですが、スフィンクスが造られた時期ははっきりしていません。
現在では、カフラー王がスフィンクスの近くにピラミッドを建造させたのでは、という説もあります。
クフ王のピラミッド
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三大ピラミッドの中で最大を誇る「クフ王」のピラミッド。ピラミッドと言えばクフ王とイメージする人がほとんどでしょう。クフ王のピラミッドのすばらしさは大きさだけではありません。約2.5tの石灰岩を280万個積み上げたこの巨大なピラミッドは、方位の誤差1分、黄金比率の誤差3%で収めた精巧な「芸術品」です。
ピラミッド内の構造も驚くべき構造が隠されていて、未だ調査しきれていない部分も数多くあります。老朽化の問題もあり調査が難航していましたが、X線での調査で新しい空間が発見されたりと近年は嬉しい報告も増えています。近いうちに嬉しい発表があるかもしれませんね。
クフとは「クヌム神に守られしもの」という意味です。かつては奴隷を使い強制的な土木工事でこのピラミッドを建築したとされていましたが、現在ではナイル川の氾濫で職を失った農民たちに対する公共事業だったのではと考えられています。
画像参照元 世界遺産オンラインガイド
1954年に発見された「太陽の船(クフ王の船)」を、ピラミッドのすぐそばの太陽の船博物館で見ることが出来ます。太陽の船が何を意味するものなのかは解っていません。しかし、今後1987年に日本の発掘隊が発見した「第2の船」の復旧作業が行わる予定です。新しい発見に期待しましょう。
まとめ
どうでしたか。三大ピラミッドの壮大な美しさが解ったでしょうか。エジプトに遊びに行くという人はまだまだ少ないかもしれませんが、エジプトには他の国にはない魅力がたくさんあります。ピラミッドもそのひとつ。ぜひ時間を作って遊びに行ってみてください。
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