【こだわりオフィス特集】株式会社ペンシル

筆者: 編集部

「こだわりオフィス特集」第6回は、「株式会社ペンシル」のオフィスに伺いました。

株式会社ペンシル(以下ペンシル)は、現在は取締役会長を務める覚田義明氏が1995年に創業。「インターネットの力で世界のビジネスを革新する」という理念のもと、クライアントのことを第一に考えたコンサルティングを行っています。

今回はそんなペンシルの、福岡にあるこだわりオフィスについて代表取締役社長COO 倉橋美佳氏にお話を伺いました。

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株式会社ペンシル 代表取締役社長COO 倉橋美佳氏

クライアントと消費者との通訳のような存在に

——現在、貴社はどのような事業を展開されていますか?

倉橋 美佳氏(以下:倉橋):ペンシルは研究開発型のウェブコンサルティング会社です。創業当初はウェブ制作会社としてスタートしましたが、本当にそのサイトが役に立っているのか、売上アップに繋がっているのかなどの効果検証ができなかったため、本当に役に立つサイトを作りたいという思いで、コンサルティング事業に切り替えたんです。

ウェブサイトにはそれぞれ目的がありますので、目的や目標を明確にするコンセプトワークを大事にし、そのコンセプトを達成するためにはどうしたらいいのかをお客様にコンサルティングとして提供して、研究をしながら一緒にウェブサイトを作り上げています。

サイト改善や制作においては、ロジックとなる数字を非常に大事にしていて、ペンシル独自に「スマートチーター」というサイト分析ツールを作り、分析結果である定量データをサイト改善に役立てています。また、現状解析から課題発見、対策実施、問題改善など、企業のウェブ担当者が戦略をもって検証や実施をしなればならないチェック項目をまとめた「成功シート」を使って、体系的なコンサルティングも実施しています。一方で、数字や体系化だけでは爆発的なアイデアは出てこないと思っているので、クリエイティブとのバランス感覚も大事にしています。

ペンシルはクライアントと消費者との間の「通訳」のような存在であることを意識しているんです。消費者と作り手のコミュニケーションが断絶してしまわないように、インターネットやウェブサイトをハブとして何をすべきかをコンサルティングとして提供しています。

面白くて発想力を刺激する環境を

——現在のオフィスを作るとき、どのようなことを意識していましたか?

倉橋:「ユニークで遊び心があるオフィスだね」と仰っていただくことが多いのですが、クリエイティビティが必要な仕事なので、面白くて発想力を刺激する環境をつくりたいと思っています。

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立地面での魅力は、何と言っても九州最大の繁華街である天神のど真ん中にも関わらず、窓から緑が見えること。2004年に現住所に移転したのですが、社員が増えるにつれ、増床を繰り返し、いまでは3フロアに分かれています。4階が会議室、5階が社員の執務室、6階がセミナールームですね。
 
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2015年9月には、セミナールームを無料のコワーキングスペース「フデバコ」として一般に解放しました。電源、Wi-Fi、ウォーターサーバーなど、仕事をするには問題ない設備が整っています。
 
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自分が「文化」を創るという意志を持つ人材を

——人員を採用するときは、どのようなところを注目していますか?
  
倉橋:まずは、「なぜ?」を放っておけない方ですね。好奇心や探究心のアンテナがたくさんあって、自分が納得するまでチャレンジと改善を続けることができる人です。
  
ウェブ業界は華やかでかっこいい!といったイメージを持つ方もいますが、実は本当に地道な努力の積み重ねなんですよ。ペンシルは、様々な能力や個性を持つ社員が集まった集団です。これだけは誰にも負けない!というものがあれば、ぜひペンシルでその力を発揮していただきたいですね。
  
あとは、自分が文化の発信源でありたいと思える方でしょうか。私たちは一時的な流行ではなく「文化」を創りたいと思っています。ただウェブサイトを作るのではなく、そこから新たなインターネット文化を創っていくという視点でコンサルティングをしています。
  
昨年、「インターネットの力で世界のビジネスを革新する」という企業理念を制定しましたが、福岡から日本を、そして世界を革新していきたいと思っています。

目指すものは新たなる価値創造

——今後どのように事業を展開されるつもりですか?

倉橋:直近ではグローバル展開ですね。ペンシルは2015年に台湾オフィスを開設し、また、2016年には台湾現地法人「台灣朋守有限公司」を設立して、訪日外国人をターゲットとしたインバウンド戦略や越境ECや進出ECなどのアウトバウンド戦略など、お客さまが海外事業で収益を上げるための支援を行っています。

また、「グローバル社会実験」と銘打って、日本と台湾で同一デザインのウェブページ、ウェブフォームを展開し、マウスの動きや入力時のエラーなど国によってどのような違いがあるのかを調査して、得られたノウハウをアジア地域におけるウェブ戦略に活用しています。台湾だけではなく、タイやインドネシアなど成長が見込まれる東南アジア市場や、アフリカ市場なども視野に入れて準備をしているところです。

また、PR会社と業務提携するなど、これまでのペンシルとは違う分野においてもサービス拡充を図っています。お互いの強みを活かすことで、お客さまに対してより魅力的でスムーズな提案が可能になると思っています。
 
その一環として、2016年4月には福岡市内にサテライトオフィスとなる「PIC(ペンシル イノベーション セントラル)」を開設しました。サービスの品質向上のためには、コンサルティングのノウハウに加えて、コンサルティング業務を支援するための品質の高いオペレーション業務の遂行と、コンサルタントがよりコンサルティングに集中できる環境づくりが必要と考えていて、それを実現するための施設です。業務工数管理の徹底、ノウハウの属人化排除、業務の仕組み化/見える化を進め、オペレーション業務に特化することで、コンサルティングの品質向上を支援しながら、新たな価値創造を目指しています。

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