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これで安心!Googleストリートビュー(屋内版)を撮影する前に注意すべき5つのこと

これまで何度か、カメラマン向けにGoogleストリートビュー(屋内版)の撮影のポイントをご紹介してきました。今回はGoogleストリートビューの導入を検討されている方に、【撮影する前に注意すべき5つのこと】をご紹介します。
 
<これまでのGoogleストリートビュー撮影の記事一覧>
・Googleストリートビュー(屋内版)の撮影方法:撮影のポイント編
・【撮影疑問に回答】撮影ポイントって? どんな場所&何か所で撮影すべき?

Googleストリートビューを撮影する前に注意すべき5つのこと

張り紙などの個人情報

Googleストリートビュー撮影時に最も注意したいのは、個人情報に関わる情報が写ってしまわないか、ということです。よくある見落としが、張り紙やどこかに無造作に置かれた個人情報です。Googleストリートビューは360度パノラマ写真なので、カメラを置いた位置から床や天井を含めて360度が全てキレイに写り込みます。Googleストリートビューは一眼レフのカメラで撮影するため、高画質なパノラマ写真が仕上がる反面、遠くの物でも鮮明に写るんです!「あそこだったら遠いからはっきり写らないだろう」という油断は禁物です。
 
例を見てみましょう。

 
いかかですか?一見、よくある幼稚園の下駄箱ですよね。
これをストリートビューでズームすると・・・
 

 
見て分かる通り、ボカシを入れていなかったら全園児の名前がしっかりと見えてしまいますね。そう、こんなに小さな名前でもここまではっきり写ってしまうのです。下駄箱のように分かりやすい個人情報だと気付きやすいですが、受付の一角に置かれた書類や掲示板に張り出されたスタッフ紹介などはカメラマンもつい見落としがちなのです。
 
特に個人情報に注意してもらいたいのが、医療機関や学校です。医療機関ではカルテやパソコン画面、学校では上記のように名札や生徒の作品と一緒に写真や名前を気付かずに撮影されるケースが多いのでご注意ください。

解決策
 
一番安全なのは外してしまうことですが、現実的に難しい場合もあるでしょう。そんな時は、個人情報が貼られている場所に布やマスキングテープなどで隠しておくことをオススメします。下にマスキングテープを貼っている事例を紹介します。
 

掃除用具やコードなど、隠したいもの

公開後のGoogleストリートビューを見て、「ここの部分だけ消してくれませんか?」「1ポイント(一つの撮影場所)だけ交換したい」という依頼を受けることがよくあります。しかし基本的にストリートビューは写真加工をしていませんし、システム上1ポイントだけの交換もできません。
 
たとえばこんな時・・・。
 

 
あららら・・・。広範囲にわたってコードが写り込んでしまっていますね。これは極端な例ですが、せっかくGoogleストリートビューを撮影するのであれば施設を万全な状態で見せたいですよね?こういった「うっかり」が起きないよう、ぜひ気をつけてみて下さい!

人の写り込み

こちらもよく相談される例ですが、年中無休のために営業時間じゃないと撮影できない!というお店や施設があります。その場合に注意してもらいたいのが、人(お客様)の写り込みです。どうしても写ってしまった場合は顔にボカシを入れることはできますが、事前に許可を取っておいた方が安心です。
 
解決策
 

 
ふいにお客様が入ってきたりしないよう、こちらの店舗様のように撮影をしていることを通知するはりがみをするのも一つ手ですね!

人を写すケース

3では人の写り込みについて触れましたが、ここでは逆に人を写す場合の注意点を紹介します。皆さんがよく目にするGoogleストリートビューの屋外版は、人の顔には必ずボカシがかかってますよね?屋内版でもこれまでは人の顔に必ずボカシをかける必要がありました。
 
しかし!2015年9月よりGoogleストリートビュー屋内版も人の顔にボカシをかけなくてもよくなったのです。そこで最近では、「人の雰囲気も伝えたい」と、あえて人の顔を出して撮影する企業様も増えてきています。これはこれで、一つのプロモーション方法ですね。
 

 
顔をボカした人が写っているより、このように笑顔の方がずっと印象が良いですね。これからはこのように顔を出してストーリー仕立てにしたり、面白く撮影したりするストリートビューが増えてくるんでしょうね。ですが!この時も一点だけ注意すべきことがあります!
 
撮影時に失敗をするとこのようになってしまいます。(弊社なので恥ずかしい・・・)
 

解決策
 
いったい何故このように写真がズレてしまうのかと言うと、Googleストリートビュー(屋内版)の撮影の方法が問題なのです。撮影の方法はこちらの過去記事からご覧ください。とにかく大切なのは、撮影中は1ポイント分(4ポイント)絶対に動かないこと。これしかありません!

湿気対策

最後に、撮影が失敗してしまう原因として「湿気」の話をご紹介します。これは入浴施設に多いのですが、一眼カメラで撮影するので湿度が高いとレンズが曇ってしまい、キレイに撮影することが出来ません。
 
解決策
 
湿気が多い場所を撮影する際は、あらかじめ十分な換気をしておきましょう。また、換気を十分にしても浴槽にお湯をはっているとレンズが曇りやすくなるので、撮影時には通常のお湯ではなく水をはることをオススメします。しっかり換気が出来ていれば、入浴施設もこんなにキレイに撮影できるんですよ!
 

まとめ

本日はGoogleストリートビュー(屋内版)の撮影をする前に注意することをご紹介しました。いずれも小さなことではありますが、きちんと注意しないと見せたくないものをGoogle上に公開してしまうことにつながってしまいます。
 
ですが気をつけるポイントさえ分かっていれば、簡単に対策できることばかりです。ぜひ万全な準備をして、最高に魅力的なストリートビューを撮影してください!
 

古城芳明 :