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VRを学ぶならこれ!オススメVR書籍10選

近年、VRが普及していきどんどん身近なものになっています。そんなVRについて、皆さんはどのくらい知っていますか?VRに関するニュースを見たり、イベントでVRを体験したりする内に「そもそもVRってどんなものなんだろう」「どんなビジネスがあるのだろう」と興味を持った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 
しかし、例えば書籍を読んで知識を得ようとしても、VRについての書籍はすでに多く存在しますから、どの書籍を読むか決めかねてしまうこともあると思います。今回は、そんな方のためにVRに関する書籍を10冊ご紹介します。特徴やどんな方に向いた書籍かをまとめますので、手に取る書籍を決める際の参考にしていただけたら幸いです。
 

VRとは

VRに関する書籍をご紹介する前に、VRについての基本的な部分を簡単にまとめたいと思います。
 
VRとは「Virtual Reality(バーチャル・リアリティ)」の略で、仮想空間をユーザーの五感を含む感覚を刺激することによって現実に存在するもののように作り出す技術や体系のことを言います。
 
似ている言葉でMRというものがありますが、VRとは違うものなのできちんと区別しなければなりません。
 
VR空間のものは、実写であれCGであれ、今現在目の前に実在するわけではありません。一方でMR空間では、目の前に実在するものと実在しないものの両方が存在し、「もしこの『仮想』が現実に存在していたら」という世界を作り出します。
 
VR体験をするのにはHMD(ヘッドマウントディスプレイ)を装着する必要があります。
 

・左右のレンズに角度の異なる映像を映し出すことで、遠近感や立体感を演出し、現実に存在するもののように見せる。
・視界を覆うように映像を映し出し、あたかも自分がその世界に入り込んでしまったかのような没入感を生む。

 
HMDは以上の効果をもたらし、私たちに魅力的なVR体験を提供してくれます。
 
1968年にアイバン・サザランドという人物によってHMDが開発されました。
 

(画像引用元:DEVFUN LAB
 
その名も「ダモクレスの剣」。これが世界初のHMDです。その後、2016年に「Oculus Rift」が発売されたのをきっかけに、多くのHMDが誕生しVRが浸透し始めました。これにより2016年は「VR元年」と言われています。
 
VRの歴史については、こちらの記事にわかりやすくまとめられていますので、是非ご覧ください。
▶︎【図解で簡単】VRの過去・現在・未来
 
現在では、ファッションブランドがプロモーションとしてファッションショーの舞台裏をVR体験できるイベントを行ったり、ある会社は新入社員への研修にVRを取り入れたりと、様々な分野でVR技術が活躍しています。
 

これを読もう!オススメVR書籍10選

 
それでは早速、オススメのVR書籍をご紹介します。こちらを参考に、是非ご自分に合った書籍を見つけてください。
 

VR(仮想現実)ビジネス 成功の法則 【ビジネス】


(画像引用元:Amazon.co.jp)
 
こちらは「日経産業新聞」 での連載「姿現すVR」を再構成、加筆して執筆された書籍です。VR業界に挑むキーパーソンとして藤井直敬氏(株式会社ハコスコ)や吉田修平氏(株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント)など、著名な人物のインタビューを読むことができます。
 
・取材による情報が多く、最前線でVRビジネスを展開する人たちの考えに触れることができる。
・時間の流れに沿ってVR業界全体の動きがよくわかる。

 
VRに挑戦する人々に興味のある方、時系列に沿って全体の動きを知りたい方にオススメです。
 

編者:日経産業新聞
価格:1,600円(税抜)

 

VRマネーー週刊東洋経済eビジネス新書No.169 【ビジネス】


(画像引用元:Amazon.co.jp )
 
こちらの書籍は、総合経済誌「週刊東洋経済」の2016年4月16日号からVRに関する記事を抜粋し、制作されたものです。ページ数は比較的少ないですが、VRの話題になった出来事やキーパーソンについて簡潔にまとめられているので、VR業界のこれまでの軌跡を短時間で手軽に学ぶことができます。
 
・近年の各企業の出資や買収などの情報がわかりやすくまとめられている。
・短時間でVR業界の大まかな全体像を掴むことができる。

 
手軽に読める書籍を求めている方、VRを経済と絡めて学びたい方にオススメです。
 

発行:東洋経済新聞社
価格:540円(税込)

 

人工知能×仮想現実の衝撃〜第4次産業革命からシンギュラリティまで〜【ビジネス】


(画像引用元:紀伊國屋書店
 
こちらの書籍ではAIやVRの現状と未来を解説し、それをビジネスに活かす方法やビジネスチャンスについて記されています。著者は「AI×VRシリアルアントレプレーナー」の雑賀美明氏で、VRに関してはマッチングイベントや「日本VR協会」の企画運営を行う人物です。
 
・VRの活用事例や市場分析など、VRに関する全般的な情報を得ることができる。
・VRビジネスを展開する上での考え方がわかりやすく解説されている。

 
VRの知識がある程度あり、ビジネス展開に意欲的な方にオススメです。
 

著者:雑賀美明
価格:1,500円(税抜)

 

VRインパクト 知らないではすまされないバーチャルリアリティの凄い世界【ビジネス】


(画像引用元:Amazon.co.jp
 
こちらの書籍は株式会社フォーラムエイトの社長、伊藤裕二氏によって書かれました。フォーラムエイトのこれまでの取り組みや挑戦から見えたVRの可能性がまとめられています。他にも大手企業の事例や著名人のコラムがあり、各企業や人々が現在のVRになにを感じているかがわかります。
 
・「日本のソフトウェア業界が活躍していくためになにが必要か」について分析されている。
・基礎知識は書かれていないので、ある程度知識はあった方が読みやすい。

 
先端企業の事例を見ながら今後のVRについて考えたい人にオススメです。
 

著者:伊藤裕二
価格:1,500(税抜)

 

VRビジネスの衝撃 「仮想世界」が巨大マネーを生む 【基礎】【ビジネス】

 
(画像引用元:Amazon.co.jp
 
こちらは最前線で取材を続ける新清士氏による書籍です。取材して得た情報から、ゲームや映画におけるVRの存在や日本のVRビジネス、今後VRがどのように変化していくかについての考察が記されています。
 
・VRに詳しくない人にも理解しやすい文章で構成されている。
・VRの技術的な原理や歴史に関して深くは解説していない。

 
VRビジネスに興味はあるものの、VRについてあまり詳しくない人にオススメです。
 

著者:新清士
価格:740円(税抜)

 

日経BPムック VR・AR・MRビジネス最前線【ビジネス】


(画像引用元:Amazon.co.jp )
 
こちらの書籍は「VR」「AR」「MR」の違いを述べた上で、それぞれの「製造」「医療」「観光」など10産業ソリューション事例をまとめています。「VR」「AR」「MR」の違いがいまいちわからない方は、事例と合わせて見ると理解しやすいかもしれません。
 
・基礎知識となる部分の解説はあまりない。
・業界で著名な人物のインタビューを読むことができる。

 
事例の情報を簡潔に得たい方にオススメです。
 

著者:EYアドバイザリー・アンド・コンサルティング
価格:1,500円(税込)

 

VRコンテンツ最前線 事例でわかる費用規模・制作工程・スタック構成・制作ノウハウ 【ビジネス】【基礎】


(画像引用元:Amazon.co.jp
 
こちらの書籍では、有名なHMDや、これまでイベントで活用されてきたHMDをそれぞれどのように活用できるかを知ることができます。VRコンテンツの企画時に気を付けなければならない点や、実在するコンテンツの制作スケジュールなどが、図やイラストを交えてわかりやすくまとめられています。
 
・HMDの性能と事例を交えながら紹介しているので、どのHMDにはどんな企画が向いているかが理解しやすい。
・様々な企業のコンテンツ事例が多く紹介されていて、VRコンテンツにどのような期待が持てるかわかる。

 
VRを活用した企画を検討しているが、どのような準備が必要かわからないという方にオススメです。
 

編者:桜花一門
価格:2,400円(税抜)

 

60分でわかる! VRビジネス最前線【基礎】【開発】


(画像引用元:Amazon.co.jp
 
こちらの書籍では、VRコンテンツの開発に関するノウハウがまとめられています。開発に必要なものや求められる機器のスペックなどが詳しく書かれていて、何を準備するべきか、準備の際どこに注意するべきかがよくわかります。
 
・開発に関してだけでなく、VRの基礎的な部分やHMDの仕組みも解説されているので、一から学ぶことができる。
・VRを取り入れた企業の事例と、期待できる効果が多く紹介されている。

 
VRコンテンツを開発したい方、開発のため必要となる機器を知りたい方にオススメです。
 

著者:VRビジネス研究会
価格:980円(税抜)

 

VR for BUSINESS 売り方、人の育て方、伝え方の常識が変わる(できるビジネス)【基礎】【ビジネス】


Amazon.co.jp
 
こちらの書籍には、初めてビジネスにVRを取り入れる時に知っておくべきトピックがまとめられています。プランニングでの注意点や、イベントなどの会場で起こりうる問題や対処策にも触れ、VRビジネスをスムーズに進め、成功させるための秘訣がわかります。
 
・VR用語集のページがあるので、言葉につまづかず学ぶことができる。
・クリエーターのインタビューページがあり、使用する機器や制作日など現場の人間による情報が得られる。
 
 
VRでの新たなビジネス展開を検討中の方にオススメです。
 

著者:株式会社アマナ VRチーム
価格:1,600円(税抜)

 

バーチャルリアリティ学【基礎知識】


(画像引用元:Amazon.co.jp
 
こちらはVRの考え方や技術の習得に役立つ一冊です。VRの基本構成要素や捉え方、ヒトの感覚に対しVRがもたらす影響と効果など、VR体験者がどのようにしてVRの世界を認識するのかが細かくまとめてあります。上記9冊の書籍とは少し違い、VRの学術的な理解を深めるのに役立ちます。舘暲氏、佐藤誠氏、廣瀬通孝氏が監修を行った、ボリューミーな一冊です。
 
・様々な分野で存在するVRアプリケーションについて詳しく解説されている。
・VRにおける社会学や経済学のといった分野の捉え方が学べる。

 
VRの歴史や、原理、ヒトにもたらす影響に興味がある方にオススメです。
 

著者:日本バーチャルリアリティ学会
価格:2,700(税抜)

 

3. まとめ

 
いかがでしたか。今回は分類や内容を整理しながらオススメのVR書籍を10冊ご紹介しました。ご自分の知りたい事柄に合ったVR書籍を見つけて、今後の展開に期待の持てるVRの世界に飛び込んでみてください。
 

小花桃子 :