ロンドンを本拠地とするPwCの最新の予測によれば、イギリスのVR市場は今後数年間で急速な成長を遂げるといわれています。また調査によると、イギリスのVR業界は2017年から2021年の間に国内のどのメディア、エンターテインメント業界よりも速いスピードで成長するとのことです。
同社のグローバルエンターテインメント&メディアは、2021年にはイギリス国内のVR市場のCAGR(年平均成長率)は76%増加し、801億ポンド(日本円にして約11兆2,000億円)の増益が見込めることを発表しました。
もしこの予測が正確であれば、イギリスのVR業界はEMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ)内で最も急速な成長を遂げる部門となります。この成長における大部分は、イギリスのビデオゲーム市場がヨーロッパ最大であることが最大の理由となっており、今後5年間で約6%の成長率を見込んでいます。
PwCの代表、フィル・ストーク氏はこのような見解に対してこう述べています。「イギリスで使用されるVRヘッドセットの数は、2021年には1,200万に達すると予測されています。また、これらのヘッドセットは、スマートフォンの中核となるスマートフォンを使用するポータブルモバイルVRデバイスであり、スマートフォンの急速な進化に代わって、消費者にとってより手頃かつ大きなメリットをもたらすものとなります。」
「ゲームやビデオに使用される専用の家庭用VRヘッドセットの国内シェアは300万を占め、それに加えて今後スマートフォンがベースとなった、より使いやすく機能性に優れた新たな内蔵型デバイスは、100万を占めるでしょう。」