ISID、トヨタ自動車向けにVRによる遠隔地3D車両情報共有システムを開発

筆者: 編集部

株式会社電通国際情報サービス(以下、ISID)は、トヨタ自動車株式会社向けに、VR技術を用いて遠隔地間で3D車両情報を共有するシステムのプロトタイプを開発しました。
 
本システムは、離れた複数の拠点にいるユーザーが、インターネット空間上に配置した実物大の精緻な車両のモデルを共有し、コミュニケーションを図ることができるシステムです。最新の3Dゲームやオンラインゲームに用いられる技術と車両設計データを連携させることにより、これまで困難であった遠隔地間のリアルな3D車両情報の共有環境を実現します。

 
■システム開発のねらい■
車両の機能の高度化・複雑化に伴い、新車の市場投入等に際して、その特長や構造を分かりやすく関係者に共有するための教育は、より一層重要なテーマとなっています。
 
トヨタは、世界中のトヨタ拠点の人々が、いち早く車両に搭載された新しい技術を仮想体験することで、商品への理解を深めサービスを向上させることを目的に、本システムのプロトタイプ開発を決定しISIDをパートナーに選定しました。

 
■システムの概要■
本システムは、車両の3D設計データを、VR技術を用いて実物大のリアルな3D画像としてヘッドマウント・ディスプレイ上に再現し、遠隔地にいる複数のユーザーが、同じ空間で1台の車両を眺めているかのような仮想環境を提供するシステムです。
 
車両の精緻な3D画像に加え、機構のアニメーション表示、モデルと視点の自由な移動、指示箇所へのマークの付与、ドキュメントの閲覧、音声会話、アバター表示といった機能を有しており、視覚的かつ効率的なコミュニケーション手段を提供します。

 
■今後の予定■
ISIDとトヨタは、今回開発したプロトタイプをベースに、ユーザーの意見・要望を集めてさらなる改善を図り、2017年度中にトヨタの複数拠点において実証試験を行う計画です。なお、本システムは2017年6月21日(水)~23日(金)に東京ビッグサイトで開催される3D&バーチャル リアリティ展(IVR)で展示されます。

 
<出展概要>
 
イベント名:第25回3D&バーチャル リアリティ展(IVR)
主催:リード エグジビション ジャパン株式会社
日時:2017年6月21日(水)~23日(金) 10:00-18:00〔23日(金)のみ17:00終了〕
会場:東京ビッグサイト(東京都江東区)
展示ブース:株式会社クレッセント展示ブース(小間番号東1ホール 45-30)

 

トヨタ自動車株式会社
本社所在地:〒112-8701 東京都文京区後楽1丁目4-18

 
参照元:ISID、トヨタ向けにVRによる遠隔地3D車両情報共有システムを開発

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